いつまでも梦のなかにいる人を、対等のマスターだと思えるはずがないでしょう。」 美纱夜の指摘に、绫香は反论できない。 美纱夜の言う通り、绫香はまだ被害者にも加害者にもなりきれていない。そのどっちつかずさを美纱夜は「不快だ」と言っているのである。 :绫香 「わたし―――わたしは…」 「お姉ちゃんみたいには、できない、けど…
…!」 深呼吸をして、覚悟を决めて、追ってきたサンクレイドを正面から待ちかまえる绫香。サンクレイド、様子の変わった绫香の空回りっぷりをさらに笑う。 :サンクレイド 「なぜ戦うのです!しかも今更!アナタでは胜利者にはなれない。最下位のアナタは、他のどのマスターにも胜つコトはできないというのに!」 :绫香 「そんなの、八年前からわかってる!
わたしには何もできない!」 自分に言い闻かせるように叫ぶ绫香。 かつてのセイバーの台词が思い出される。 :セイバー(M) 「过程と结果はワンセットじゃない。それらは别のものだ。 结果を出せない努力に意味はない?愚かしい诡弁だよ。 过程と成果はそれぞれ独立したものだ。时には选ぶこと自体が、答えになる事もある」 セイバーの台词をうけて、キッと颜をあげる绫香。
目前には外道神父サンクレイド。 :绫香 「でも戦う。何もできなくても、戦いを选ぶことぐらいは、私にもできるんだから―――!」 戦う意志、いままでの弱い自分に决别する宣言。 セイバーが夺われたなら、今度は、わたしがセイバーを取り戻す!と。 ◆ 绫香とサンクレイドの戦いの终わり。 绫香にとって最大の敌であり、圣杯戦争を操っていた神父はここで消える。
いまだ难敌は残っているが、绫香にとっての戦いはこれで终わり、と思われるが――― 崩壊する地下教会の瓦砾に饮まれながらも哄笑するサンクレイド。绫香は最后の强がりだ、とサンクレイドを睨むが、サンクレイドは愉快げに笑うばかり。 :サンクレイド 「勘违いしているようデスから订正しておきましょう。ワタシのマスター阶梯は、七位以下の番外です」 「どうして、も何もないデショウ?